弱起、もしくはアウフタクト。いわゆる「食っている」場合だけでなく、始まってから1拍休む場合もアウフタクトというらしい。
ところで、曲を作るときに、なんとなくコードを鳴らしてメロディがひらめくのを期待して、という方法をとると、たいていは頭1拍とか2拍休む曲になったりする。そのまま推敲せずに発表すると、たいてい「手抜き曲」にきこえる、というか実際手抜き曲だったりする。ポップスの手抜き曲の冒頭を思い浮かべて確認してほしい。
また、そうでなくても強起(1拍めから始まる)だけになって、いまいち工夫がない曲になる。ロックの曲には強起の曲が多い。もう一手の推敲があるといいのになあと思う。
話は変わるけど、日本語は印欧語族の言語と違い、原則として発音すべてが1音節だから、 実はメロディに詞を乗せるのが難しいときがある。ポップスで、サビが終わる直前にぐっと引っ張って、あと3音だけ続くといいうフレーズがあると、たいていはいい歌詞が見つからず、なんだか意味不明というかとってつけたような「いつ~か~」とか「今~も~」だったりする。平井堅の曲ご参照。
強引にたくさんの音節を乗せると、中島みゆきの「ファイト」とか玉置浩二の「田園」みたいな曲になる。おいらは、ああいうインストでは絶対にありえない曲が大嫌いだ。個人的な好みの話であり、そういう曲がダメだとは言っていませんよ。
歌ものではないジャズの曲は歌詞を考える必要がないので、ビバップの諸曲のようなとんでもない曲になる。時代が下るとどんどん個性的な曲が増えていく。ウェイン・ショーターの曲を聴いて、絶対自分には無理だなあと思ったことがある。
と、今回はとりとめのない話でした。
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