SCOTT
FEINER “PANDEIRO JAZZ”
ブラジルの民族楽器としか見られていなかったパンデイロをなんでもできる万能打楽器として世界的なブームにした功績者は、まちがいなくマルコス・スザーノだろう。従来の奏法と正反対であるスザーノ奏法の演奏者は、日本人が一番多いときく。
パンデイロのブームによりショーロ・スタイルの奏者や奏法も新たに見直され、パンデイロという楽器自体もサイズ、素材、いろいろな改良がされて実に多種多様になった。現代の音楽に合うようにプラチネーラ(ジングル)を1mm以下の薄いものにしてプラスチックの円板を組み合わせたり、ヘッドの皮を低音がでるようにチューニングしているのをみると、この小さな楽器に持ち主の個性がでていて楽しい。
このアルバム「PANDEIRO JAZZ」はタイトルそのままでドラムのかわりにパンデイロでジャズの伴奏をしたもので、パンデイロの可能性のひとつを示したアルバムだ。残念ながら4ビートのルーズさはパンデイロで表現することはできないが、それゆえにそのほかのことはかなり気合を入れて演奏している。手軽に始められる奥深いパンデイロは、楽器をやったことがないひとにもおすすめ。ぜひとも手に取ってほしい楽器です。
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