THE
GARY BURTON QUARTET WITH EBERHARD WEBER “PASSENGERS”
パット・メセニーが参加していたころのゲイリー・バートンのアルバムで一番有名なやつがこれだろう。
初めて聴いたとき(リアルタイムじゃないです)はメセニーの作曲(3曲提供している)でのメセニー色が強く感じて、PMGデビューへの助走がいよいよ始まった時期なのだなと思ったんだけど、改めて最近聴いたら特に他の曲との違和感がなかった。
このアルバムはメセニーよりもドイツ人ベーシスト、エバーハルト・ウェーバーの存在が大きく、アルバム名義も彼の名前が別に併記されている。すでにアコースティック・ベースからエレクトリック・ベースに持ち替えたスティーブ・スワロウとのツイン・ベースになるのだが、全然ぶつかることなく絶妙な音楽をつくっています。これはウェバーによるところが大きいとおもう。音色とフレージングにかなり気を使っている。アドリブも大変すばらしく、バートンが彼にほれ込んでいたのもうなずけるね。
二人のベーシスト対決は残念ながらスワロウの完全な敗北で、縦横無尽に動きビシバシと名フレーズを作り出すウェーバーに対して、工夫がみられない似たようなリズムと音使いの繰り返しが頻繁にでてくるあたりに格の違いを感じる。
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