2016年9月10日土曜日

HERBIE HANCOCK “TAKIN’ OFF”





HERBIE HANCOCK “TAKIN’ OFF”

このアルバムが注目されるのは1曲目のウォーターメロンマンによるものだとおもうけど(たしかに、この曲によってかなり生活が楽になったそうだ)、おいらとしてはB面のほうが断然優れていると思う。全体的にデクスターもハバードも絶好調だけど、B面ではそれがさらに顕著。特にデクスターは彼のベストプレイといってもいいくらいの好演をしている。

それにしてもさすがベテランだけあり余裕をもっている。仮においらがこういうレコーディングに参加したら、ガツガツしてあれもこれも詰め込むということをしてしまうとおもうが、フロント二人はまったくの自然体を感じさせる。細かい音符で攻めるわけではないのが、さすが名人だなあと感じる。ハバードはテクニックをひけらかさないし、トランスクライブしやすい。何より、新人ピアニストの初リーダー作にトランペットとサックスをいれるという名プロデュースをしたライオンにも敬服する。

ところで、おいらがこのアルバムを実際に買ったのはCD盤。そう、何度かこの場で言っていることだけど、頼んでもいないのに別テイクがご丁寧にそれぞれの本テイクと並んで収録されているせいで毎回飛ばしながら聴くことを強いられた(そのまま別テイクも聴けばいいじゃんということは断じてない)。100歩譲って良心的なところは、本テイクの後に別テイクが収録されていたことか。ときどき録音順だからという理由で別テイクのほうが前になっているときがあるからね。あほすぎる。いいかげんにしてくれと思う。




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