2016年9月29日木曜日
Alternating Currents
このアルバムからいよいよバンドでの録音が本格的にスタートする。デイヴ・サミュエルズが正式メンバーになったのも嬉しい。個人的には、スパイロのアルバムの中でも特に好きな1枚だ。
このアルバムは、もう完全にデビュー当時(正確に言うと2枚目からか)の爽やか路線から離れている。ジャケットを見てもそれは明らか。だからこそ、日本盤でタイトルを強引に変えて販売したのは無理があるというかホントやめてほしい。
1曲目のシャッフル「Shakedown」から、ゴキゲンなサウンドが始まる。さすがジェレミー・ウォールという名曲。冒頭のディストーションギターもいい。そして2曲目のタイトルチューン、これまた爽やかさなどかけらもない、名フュージョン曲だ。
5曲目「PG」は、あえていうなら従来路線に近い曲かもしれないけど、まあ未練がましい見方なのかもしれない。スパイロは完全に過去の呪縛から脱却した。もう過渡期ですらない。サウンドもバンドサウンドであり、オケがいることもない。たまに多重録音はあるけど。
このアルバムは初めて聴いたときが秋だったせいもあり、すごく秋のイメージがある。決してココナッツ・ブリーズなどではないw
8曲目の「I Believe In You」が、曲想も秋らしく、サミュエルズのヴァイヴの音色も秋っぽい。
そして9曲目「Sunflurry」 、毎度のことながら、これが典型的なトム・シューマンの曲です。比喩的な表現になるけど、トムの曲は常に「空気を読んでいない」。どうしてこのアルバムでこの曲想かなあと思うくらい。本人のリーダー作聴いていてもそう思っちゃうんだよね、ほとんどトム節なはずなのにw
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