2015年4月8日水曜日

Jazz At The Santa Monica Civic '72

このアルバム、数年前に買いました。
 例によって「パブロなんてダメでしょ?」とまったく期待していなかった。エルドリッジとかハリー・エディソンとか、ロートル集めとるなあと思っていたのだ。いまさらベイシー楽団?とかね。

ところが、そんなことはない、すばらしい内容だったのでびっくりした。


Jazz At The Santa Monica Civic '72  
Jazz At The Santa Monica Civic '72


CD3枚組、 特にすばらしいのは3枚目のエラだね。おいらはエラの歌が大好き。ここでも「Night and day」とかスタンダードの名曲を歌うんだけど、おもしろいのが、当時大ブレイクしていたキャロル・キングの「You've got a friend」とかマーヴィン・ゲイの「What's going on?」とか、なんとイヴァン・リンスの「Madalena」とか歌っているんですよ。アメリカにおけるイヴァン評価のさきがけか?

ラストのCジャムなんか、エラとホーンの交換を延々と続けるというすごい内容。かなり楽しい。ああいうのはエラしかできない。だいたいシャバダバスキャットでホーンと交換するのはエラしかできない。ほかは聴いていてこっちが恥ずかしくなる。

そもそもパブロはピーターソンやペデルセンのすばらしい録音だらけなのに、どうしておいらは「パブロはダメ」という印象を持っているのだろう。グランツが古い人間だからか?サラの枯葉もすごくいいしねえ。

理由はわかる。期待して買ったジョー・パスの「ヴァーチュオーゾ」がけっこうつまらなかったからなのでした。でも「ヴァーチュオーゾ」の2,3,4はそれなりにおもしろかったなあ。

とにかく、パブロ嫌いの人がいるとしたら認識を改めたほうがいいね。



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