2015年4月22日水曜日

初心者を食い物に?

久しぶりの「喝!」です。


ディアゴスティーニに代表される、毎月とか1か月2回とかでジャズの名盤を紹介するCD付の本(というか本付のCD)ってあるよね。
昔、レーベル横断でけっこう充実したものもあったんだけど、基本的には契約や著作権の関係で偏ったラインナップになるものだ。

先月新聞広告を見たら、すごいのがあった。
「第1回 マイルス」はどうやらプレステッジ時代のみの録音。それで「ジャズの帝王マイルスが」とかいうんだよ?おいおい、CBSなしでマイルスのすごさが伝わるのか。4部作もすばらしいがマイルスはそれだけじゃないでしょ。
ひどいのはコルトレーン。Giant steps以降がない。プレステッジ+BNだけ。My favorite thingsもA love supremeもなくて、それで堂々と「コルトレーンの音楽をあなたに」みたいなこといえる?何も知らない初心者を食い物にしているとしか思えない。

まあ、コルトレーンについていえば、毎度毎度東芝EMIがたった1枚のBlue trainを、さもコルトレーンの最高傑作かのように紹介しているのにもうんざりしていた。確かに名盤だけど、あれを最高傑作だなんていわれると初心者が聴いたら「なんだ、すごいすごいといわれているコルトレーンの音楽って、特に普通のジャズと違わないんだな」と思われるでしょ。

生涯にわたり複数のレーベルと契約するから、満足いくコンピはなかなかできないとは思うんだけど、はっきりいおう、それならそういうコンピを作るな、売るな。インパルスと契約できないのなら最初からコルトレーンのコンピはあきらめろ。マイルスもそう。こういうのを作るやつはジャズなんか知らないのではないだろうか。それともジャズを愛しているからこそ、契約の都合で使用できる音源が少ないけどなんとかその中でがんばってコンピを作っているのだろうか。もし後者だったらごめんなさいね。


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