“SHINING
HOUR” DENNY ZEITLIN LIVE AT THE TRIDENT
いろんな本でも紹介されていてデニー・ザイトリンのアルバムのなかでは一番有名なものだとおもう。その割に内容はイマイチなんだよなあ。先日さんざんほめたザイトリンなのに。これがジェレミー・スタイグの1stや本人の1stアルバムと同じピアニストとは思えないくらい不完全燃焼が続く。先の2枚はスタジオ盤にもかかわらずものすごい緊張感があったのにこっちのライブ盤はゆるいというかだるいというか、まったく面影がない。あっさりしすぎていて、心なしか聴衆の拍手も戸惑っているように聞こえる。
ところで、先日もいったけど、スタイルが全然ちがうのに帯に「エヴァンス派の代表格」と書いてあるのがうんざり。あほかとつっこみたくなる。だまされて買ったひとは激怒するぞ。
このアルバムが有名なのは”QUIET NOW”やってるからだけなんじゃないのかな。全体的にトリオの必要性が感じられず演奏がイマイチだけどザイトリンの作曲はあいかわらず光っている。しかし演奏として聴けるのは他人の曲、”WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?”オーネットの”LONELY
WOMAN”だ。アルバムのタイトルにもなっている”MY SHINING HOUR”なんかじつにあっさりしていて、他の曲をタイトルにしたほうがよかったのではないかと思った。
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