ぶっちゃけで聞きたいんだけど、ドラムソロっておもしろい?
おいらはジャズを聴き始めてからけっこう長い間、ドラムソロをつまらないものだと思っていた。当然4バースも「いきなり流れが止まる」という程度の感想。友人がデイヴ・ブルーベックのカーネギーホール・コンサートの「キャスティリアン・ドラムス」を聴いて「いやあ、すばらしい。もっともっと続けてほしいと思ったよ」という感想を述べたとき「おい、気は確かか?」と思ったわw この曲、10分くらい延々とドラムソロが続くんだよね。
ライブでも長めのドラムソロを置くと、お客さんがなぜか喜ぶ。理解できないけど、喜ぶならということでそういうこともする。あとおいらのライブはただでさえドラムソロとか4バースとかないので、たまに長めのソロ作らないとドラマーが欲求不満になるのではないかと思って。
一応誤解のないように言っておくけど、ドラムを聴くこと自体は大好き。普通のジャズファンと同じく、ずっとドラムだけに集中したりベースだけに集中したりということはけっこうやります。一見派手ではないドラマーがまたいい演奏するんだよねえ、ヴィクター・ルイスとか。
ドラムソロがつまらない、どころか積極的に嫌いになった理由は自分でもよくわかる。サキコロのせいだ。そう、あの超名盤とされるサキコロ。
セント・トーマスで「またか」と思うほどローチのドラムソロが入るし、たる~いテンポの曲で、4バースやってドラムソロやってまた4バースやって、となるでしょ。もうあれにうんざりしてね。そもそもおいらはこのアルバムをそんなにいいと思っていない。やばい、多くのジャズファンを敵に回した?まあいいか、過去にトレーンのバラードも酷評してるし。
ところがだんだんドラムソロがつまらなくなくなってきた。というか、おもしろくなってきた。「これを聴いて変わった」というものはないけど、やっぱりガッドの演奏が大きかったと思う。
一度おもしろいと思うようになると、これがまた変わるんだよね。もともと好きだったシェリー・マンとかフィリージョーの演奏もいいし、上述したヴィクター・ルイスのソロなんか「こんなのあり?」というほど個性的。
まあ今でもローチのソロは好きになれないんだけどね・・・
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