“THE
SCENE CHANGES - THE AMAZING BUD PUWELL”
おいらが初めて聴いたバド・パウエルのアルバムがこれ。当時は「なんで歌ってるんだろう、この人は麻薬で身を滅ぼしたそうだけどなんか怖いな」と思っていた。まだジャズをほとんど知らないころだったので「パウエル=麻薬」みたいに思っていて、ジャケットに写っている写真もなんか怖くて、顔をだしている息子も「なぜいっしょに写っているの?」と思っていた。疑いだすと何もかも怖くなるね。
アルバム全体的に似たような曲想が多いわりにはまったくあきさせないというあたりにパウエルの底力を感じる。説明不要の1曲目「クレオパトラの夢」は有名だと知ったのはだいぶたってからだけど、単純なコードの繰り返しをここまで聴かせるのは本当にすごい。フレーズが歌っているので単純な進行ということを感じさせないのだ。
当時のパウエルは絶頂期ではないけれどもあふれでる歌心に惹きつけられるよね。おいらには絶対無理だな~。おいらがライブでやったときは、苦し紛れにちょっとアレンジを加えたりしていた。
全盛期のパウエルを聴いたのはこのアルバムを買ってからだいぶたってからなんだけど、あまりの違いに驚いた。全盛期はまさに鬼気迫るという印象で、なんというか、リラックスできずに一気に最後まで緊張しながら聴きました。ほんと、鬼かと思いました。いやー、すごい。
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