90年代のフュージョンチックなジャズがキライな人にはお薦めできないけど、これはすばらしい。GRPの最盛期だ。
GRPの錚々たるミュージシャンが1曲ずつ演奏している。3枚あります。スパイロジャイラやトム・スコットの演奏がすばらしい。ネルソン・ランジェルとかもすごくいいのにね、どこにいったのかな。とにかくこの3枚は絶対聴くべし。
GRPレーベルが勢いのあったころはオールスターの企画ものをよく作っていたけど(GRPオールスター・ビッグ・バンドとかグルーシン名義のトリビュートものとか)これもレーベルあげてのオールスター企画。「どうせしょーもないフュージョンでしょ」という先入観は捨ててください。このアルバムけっこう硬派な人たちの間でも評価高いみたい。
原曲をセンスよく、おしゃれに、大胆に、ハッピーに、かっこよくさまざまなアレンジを施してまったくあきさせない 。アメリカのレーベルなのでクリスマスが単なるお祭りではなく実は聖なるものだと思わせてもくれる。
しかしながら空気を読めないというかクリスマスらしからぬことをするやつがでてくるんだよねえ。それは・・・チック・コリア。当時はエレクトリック・バンドをやっていた彼が同じメンバーで臨んだのはいいんだけど、なんというか、シリアスな雰囲気で面白くもなんともないアレンジで当時の彼らしくものすごーくつまらない演奏をしている。はっきりいうとないほうがいい。
・・・と思っていたんだけど、ここでチックが演奏している曲は、原曲もまったくクリスマスらしくない曲で、でもアメリカではスタンダードとしての地位を得ているらしい。ちょっとよくわからないw
個人的にはVOL.1収録のYUTAKAが最高。あと、VOL.3でB.B.キングが「どブルース」歌ってるんだけど歌詞だけ「MERRY CHRISTMAS BABY!」とかいってるのに曲想は全然クリスマス(フツーのブルース)じゃないあたりが(いい意味で)笑える。
あと、クリスマスアルバムというとボーカルかな。ジョン・ピザレリのなんかお薦め。
ほかにもいろいろあるよね、皆さんのお気に入りがあるはず。異色なところでは、ジャズではないけどこんなのがある。オルケスタ・デ・ラ・ルスのクリスマスアルバム。
それから、これもジャズじゃないけど。HAPA。ハワイのユニットです。
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