Say Plays Say ファジル・サイ
トルコ人クラシックピアニストのファジル・サイ(Fazil
Say)が、モーツァルトのトルコ行進曲をジャズ風にアレンジして弾いたとかで以前から話題になっていたが、ようやく自作曲集が出たようなので、これを聴いてみた。
Say
Plays Say
ほぼアルバム全曲が彼のオリジナルで、リストとモーツァルト各1曲だけ彼の自由なアレンジという内容。はっきり言ってジャズサイドから見ればジャズじゃないんだけど、件のトルコ行進曲はスピード感あふれるテンポでところどころメロディフェイクしたりウラ拍強調したり、スリリングでカッコイイ演奏。またオリジナルがそれぞれ素晴らしい。メロディやリズムの大胆さから推測するに、おそらく彼は即興的アプローチでほとんどの曲をプレイしている。こういったクラシックもばりばりプレイでき、作曲や即興にも対応できる柔軟な才能のミュージシャンがどんどん出てくれば、ジャズ界への刺激になるし、クラシック界も広範な聴衆にアピールできて活性化するんじゃないかな。
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