ブログで何度も取り上げているからご存知のとおり、おいらはビッグコミックで「ブルー・ジャイアント」を毎回読んでいる。当然立ち読みじゃないよ、ちゃんと買ってます。すごくおもしろい。
まあねえ、正直いって、石原先生が人生画力対決にでたときに「つぎはジャズのマンガ書きたい」といっていたのを冷めた目でみていた。ジャズのマンガジャズファン以外にウケるわけないってね。そのことをわかってないな、この人は。こんなふうに思っていたのだ。
それで連載が決まったのをみたときも「あちゃ~、ついに始めたか」と思った。連載第1回目を読んだときはやたらと「JAZZ新連載!」とか書いてあって「編集者がジャズをわかってないなあ」と感じていた。おもしろいとは思っていたけどジャズ好き以外から受け入れられるかどうかは疑問だった。
ところが話が進むにつれて主人公が成長していき、どうやらジャズ好き以外もけっこう惹きこまれているらしい。舞台が東京になって目が離せない展開になってるしね。
最近ふと思い立ってコミックスを買って1~3巻まで読んでみた。少しずつ読む連載誌上とは違い、はっきりと物語が浮かび上がってきた。あまり本筋とは関係のないと思っていたエピソードも主人公とその周りの人たちをうまく描いていて、新しい発見があった。ぜひともみなさんもコミックスで読んでみてください。おまけマンガもあるしね。
ところで、ブルー・ジャイアントという言葉の意味は、第22話に書かれている。
ジャズファンにとっては、ブルーといえばジャズの代名詞ともいえる。ブルーノートもあるし、「Blue minor」「Blue bossa」「Out of blue」とか、いかにもジャズという雰囲気を持った曲やアルバムもある。いうなれば、ブルー・ジャイアントの「ブルー」はは「ジャズの」「ジャズらしい」という意味だ。
「ジャイアント」については、ロックやほかの音楽はどうか知らないけど、ジャズでは巨匠のことを「巨人」「ジャイアント」と呼ぶ。決して読売新聞ではない。だから、「ジャズの大物」、つまり、大くんがジャズのスターになるための物語、ということで、よい題名だと思う。
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