ブルース
おいらは経験上、曲を覚えれば覚えるほどうまくなっていくと思っている。例えば、セッションで毎回楽譜を開いて演奏するのではなく、やる曲を覚えて何も見ないで演奏する、たったそれだけで実力はついていくと思っている。論理的な説明はできないけどね。
そういうこともあり、「枯葉」ですらいまだに覚えずに楽譜を広げるベテランに対しては信じられない思いだ。新人ならともかく。
しかし、もっとすごい人がいる。ジャズをやって20年とか30年というキャリアで、いまだにブルースをやろうというと楽譜を見る人がけっこう多い。たった12小節ですよ、それなのに。
覚えていないことだけが問題なのではない。ブルースは即興的にコードを変えるのが普通(ですよね?)なのに、それを毎回同じ進行でやるわけだ。まったくもってエキサイティングではない。
たまにピアニストに、ブルースの楽譜なんてどれも同じだろうということでおかしな楽譜を見ながら演奏されると、4小節ずっとI7で、当然3行目はV→IV→Iという、どブルースみたいなことを何の疑問もなく、毎コーラス繰り返されるときがあるが、理解不能である。
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