昔の話。
ある年配(当時70歳くらい)の男性ボーカルの伴奏をすることになった。本番前にいちど集まって練習というかリハをすることになった。初めて会ってみると、そのボーカルさん、かなりヨボヨボでそのままステージで倒れるんじゃないかと若干心配になったが、場数は相当踏んできている印象だった。任せておけば進行は安心だろうと思った。
しかしいざリハを始めてみると「歌詞を忘れた」といって何度もストップする。まあお年だしな・・・と思いながらも、歌詞どころか自分が選曲したリストすらもってきてない。何を歌いたいかも忘れているようだ。たまらずおいらが「じゃあ次に○○やりましょうか」と超有名スタンダードを挙げると、「すまん、英語で言われてもわからんから日本語の題名でいって」といわれた。こんなのが何度も続いた。「Autumn Leavesやりましょう」って言ったら「え、日本語で言わないとわからない」だからね、ちょっとウケてしまったが新鮮だった。幸いにもおいらは超有名曲でなくても邦題にはかなり馴染みがあったのですんなりできた。
それにしてもジャズバイブルのあの邦題はねえよなあ・・・。
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