2017年6月3日土曜日

「うまいだけのミュージシャンなんて用なしさ」

たまにクラシックファンの中に、やたらと技術偏重な人がいる。誰それは下手だからダメ、あいつは楽器を始めたのが遅いからダメ、へたするとミュージシャンだけでなく一般人に対しても「うまくならないからやめなさい」とか言い出す始末。

実際、遅くから始めれば幼いころから始めた人よりうまくならないのはあたりまえ。否定しない。だけど、うまくなることがそんなに重要か。どうも、技術オンリーでしか音楽を聴くことができない、悲しい人なのではないだろうか。そういう人は。

ジャズメンには、セロニアス・モンクをはじめ、60年代のデックスやアーマンド・ジャマル、はっきりいえばマイルスもうまくない範疇に入るだろうが、ここに名前をあげた人たちは一般にうまいといわれているミュージシャンの100倍もすごい個性とおもしろさを持っている。ジャズ以外ではビートルズが、まさにヘタなのにすばらしい代表か。うまいこと=おもしろい、ではない。「世の中にはつまらないミュージシャンとおもしろいミュージシャンがいる。うまいだけのミュージシャンなんて用なしさ」である。

まさに、うまいだけのミュージシャンというのは80年代以降現れた、彼や彼、彼女などだろうね。多すぎてあげられない。

ま、技術偏重の人にとっては、ジャズやっている人は全員がヘタクソなのだろうけどね。





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