ひとつのジャンルをつくったともいえるGRPレーベルだけど、90年代はまさに質より量という傾向だった。優れた新人を発掘してくるのだがたいてい不発。日本のサムシンエルスほど甘い基準ではないけど、技術があっても本人または周囲の音楽づくりがヘタだとこうもつまらなくなるという見本のようなアルバムがいくつもあった。そんななかのひとつがこれ。
”JOHN PATITUCCI”
買う前にはかなり期待していたのに・・・当時すでにチックのエレクトリック・バンドで評価を得ていたパティトゥッチのリーダーとしてのデビュー作だ。
パティトゥッチのアルバムはつまらんというのが現在の定説(?)だが、その路線が見事にこの1stで完成されているw聴けるのは1曲目だけ。なにがわるいのか参加しているチックもマイケルも三流ミュージシャンにしか聴こえない。
てか、マイケルはGRPとかなり相性がわるいと思う。どれもつまらない演奏になっている。いまとなっては考えられないけど、当時新譜を買ってマイケルが参加していると知ると「あ~あ」とため息をついたもんだ。
ベーシストのリーダー作でベースがリードばかり弾いていると、音楽バランスを考えて別のベーシストいれるかオーバーダブで本人のベース入れてくれと思うものだよね。このアルバムでもそうしているのだけど、それでもつまらん。
金がないころに買ったのでものすごくたくさん聴いたけど、何十年たってもやはりつまらん。1曲目以外は。当時「すごいけど、だったらギターでいいじゃん」という評価もあった。ベースらしくない音色も問題だよね。まあひとつのスタイルができたってことでいいのかもね。誰も追随しないけど。
ああ今回何度「つまらん」と言っただろうか。
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