"Blow By Blow" Jeff Beck
フュージョンガイドにも載るなど、ジャズ・フュージョンファンにもよく知られているアルバム。ロックファンからは、「ベックがつまらないアルバムを出した」「ああ、あれね。つまらないよね」という評価らしい。
ではジャズ側から見るとどうかというと、とくに技術があるわけでもない、オリジナル楽曲はつまらない、ロック重ね撮り特有の重さがなじまない、ハッタリにもならない変拍子、コードプログレッションへの対応がヘタクソ、総じてソロのアプローチが幼稚だ、という酷評もののアルバムである。
とはいえ、おいらはそんなに嫌いではない。いかにもこの時代の音楽であり、別にベックがジャズをやろうと思って作ったのではなく、やりたいことをやっただけなのだろう。
残念なのが、ステレオタイプなロックのイメージのサウンドでなく、中途半端なフュージョンサウンドになっていること。できればハードロックみたいな、普段のジャズファンが耳にしない音楽であってほしかった。中途半端フュージョンならちゃんとしたフュージョン聴いたほうがいいに決まっているからね。ただでさえ当初の邦題が「ギター殺人者の凱旋」だもんw よっぽどうるさいサウンドかと思っていたら、初めて聴いたときはフツーすぎて愕然としたわ。
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