2017年1月31日火曜日
Love & Other Obsessions
ジャケットが従来の路線と違うためか、全体的にこれまでと違い大人の音楽になったような、よくもわるくもシックになったような印象を受けるアルバム。このアルバムからデイブ・サミュエルズが正式メンバーからはずれる。とはいえ、曲によってはかなりフィーチャーされているんだけど。
1曲目Lost And Found、2曲目Arianaは「お得意のマイナーサンバ」、これはかっこいい。3曲目のカリブ風のSerengetiもいいんだけど、いまいち暗さが感じられる。
4曲目 Fine Time To Explainと8曲目Let's Say Goodbyeは前作に続きボーカル曲。ホント、ボーカルはスパイロサウンドではないし、まったく浮いている。典型的90年代GRPサウンドではあるけど、やはりスパイロには合わない。ジェイのソロはこれまた典型的ジェイフレーズなんだけどなあ。
5曲目以降は、まったくつまらないメロディをなんとかしていい演奏に仕上げようとしている曲が続き、いよいよスパイロが落ちていく様がわかるよう。
ラストBaby DreamsはザビヌルのIn a silent wayみたいな感じで、これで終わるのはどうかと思う。日本盤はこのあとにラストにふさわしい曲が収録されており、アルバムとしてはこっちの方が完成されていると思う。
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2017年1月30日月曜日
ジャズを始めたきっかけ
おいらの知人のテナー奏者に、もともとロックギタリストだったのに、コルトレーンを聴いて感動して、テナーを始めたという人がいる。そういうジャズとの劇的な出会いにかぎらず、みなさんジャズを始めるきっかけというのがある。
知人のベーシストは、やはりジャコを聴いてノックダウンされて、エレベを始めた。その後アコを弾くようにもなったけど、きっかけはジャコのエレベだそうだ。
おいらの知人のピアニストはもともとクラシックの方の技量がかなりのものだったが、モーニンのティモンズを聴いて「これはおもしろい」といってジャズを始めた。 もっとも、「この一見ヘタクソに聴こえるのもジャズの技術か?これを身に付けるのは難しそうだ」と思ったとかw 彼に言わせればクラシックサイドから技術的にうまいといえるピアニストはホントに少ないのだそうだ。
おいらの知人で、「楽器屋にいったらサックスが置いてあった。キラキラしてきれいだったからやりたいと思った」というやつもいる。うーん、ウソでもいいからこういうかっこいいきっかけがほしいな。これなんか、まんまロリンズじゃんw
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知人のベーシストは、やはりジャコを聴いてノックダウンされて、エレベを始めた。その後アコを弾くようにもなったけど、きっかけはジャコのエレベだそうだ。
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2017年1月29日日曜日
ヘタクソな編集?
ジャズのアルバムを聴いていると、たまに「?」と思うところがある。おかしな編集をしているのだ。有名なのは、これ。
アート・ペッパーの名盤だけど、「Tin Tin Deo」のBメロで、1拍多いよね?これは、わざとそういう演奏をしたのではなく、編集の結果なんじゃないだろうか。
有名じゃないけどこっち。↓
こっちは2曲目「What a wonderful world」のBメロで、1拍足りないよね?これも、すごくスムーズなんだけど、編集なんじゃないか・・・いや、わざとなのか?
しかし、次はひどいぞ。ウェス師匠のこれだ。
気づきにくいけど、「飾りの付いた四輪馬車」では終わりのテーマは冒頭テーマをそのままくっつけている。そして、アホでもわかる、「4 on 6」。いきなり冒頭テーマをくっつけている。これ、そのままフェイドアウトにすればよかったのになんでこんなことするんだろう。技術以前に、センスがまったくない。
リバーサイドのキャノンボールやエヴァンスのアルバムでは、何度聴いてもわからないような絶妙な編集がなされている。CD追加でその全貌がわかったりする。リバーサイドのエンジニアはすごかったのかな。
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アート・ペッパーの名盤だけど、「Tin Tin Deo」のBメロで、1拍多いよね?これは、わざとそういう演奏をしたのではなく、編集の結果なんじゃないだろうか。
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こっちは2曲目「What a wonderful world」のBメロで、1拍足りないよね?これも、すごくスムーズなんだけど、編集なんじゃないか・・・いや、わざとなのか?
しかし、次はひどいぞ。ウェス師匠のこれだ。
気づきにくいけど、「飾りの付いた四輪馬車」では終わりのテーマは冒頭テーマをそのままくっつけている。そして、アホでもわかる、「4 on 6」。いきなり冒頭テーマをくっつけている。これ、そのままフェイドアウトにすればよかったのになんでこんなことするんだろう。技術以前に、センスがまったくない。
リバーサイドのキャノンボールやエヴァンスのアルバムでは、何度聴いてもわからないような絶妙な編集がなされている。CD追加でその全貌がわかったりする。リバーサイドのエンジニアはすごかったのかな。
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2017年1月28日土曜日
ふと思ったこと
最近おいらもアルバム紹介で似たようなことを言ったけど、デヴィッド・サンボーンのプレイスタイルを単純だとかジャズじゃないとかいう記述をときどき見かける。確かに純ジャズでないことは確かだ。
しかし、いいんだよべつにといいたい。本人が何度も自分の音楽はジャズじゃないとかジャズはできないとかいってるんだからさ。本人は「自分は音楽理論に自信がない」とも発言している。
ギルとかがジャズのフィールドでサンボーンを呼ぶのは彼のスタイルでやってほしいからであって、彼にバップとかを期待しているわけではないのだ。それなのに勝ち誇ったようにパーカーは難解(そうとはおもわないけど)で複雑で偉大、サンボーンは単純であり人気だけはあるけど音楽知らん、プレイヤーとしてダメ、みたいに書いてあるのを読むと、そもそもの考え方が間違っていてむしろ書いている本人が一番ジャズを知らないのだなと感じるのだ。単に「こういうのは嫌い」というのならいいんだけどさ。
じゃあ何がジャズなのだろうか。ハービーはどこまでジャズなのか。電気使っちゃいけないのか。以前言ったように、おいらにとってのジャズの定義は「ジャズっぽい」こと。矛盾じみた言い方、禅問答みたいな定義だけど、最終的にはこの定義に落ち着く。聴いている本人がジャズだと思ったらそれはジャズだ。だからハービーのライト・ミー・アップはジャズだと言っても反対しない(むしろ同意するw)。
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