2016年2月21日日曜日

いらぬ屑鉄



昔、あるジャズ評論家が「新鮮さを保つために定期的にレコード(CD)を処分している」と書いてあるのを見て「あほかこいつは。うそついてんじゃねえよ」と思ったことがある。そういう理由とはちがうけどどうしようもない駄盤だと処分することはあるよね。

まだそんなに枚数をもってないころは、もったいないということもあったし、「このアルバムのよさがわからないのは自分が未熟だからだ。何度も聴かなければならん」などと考えて処分なんてことはタブーであった。

しかし、いったん処分すると決めると、せっかくだから他の不要盤もあるだろうからまとめて中古屋にもっていこうと考える。処分する(捨てる)というのはある種の快感があるようで、これもいらない、あれもいらない、というふうに数十枚たまってしまう。

で、ここからが本題なのだけど、そういうふうに処分したアルバムってのは処分したことを忘れてしまっているんだよね。最近あるアルバムを聴こうと思って棚をさがしたけど見つからなかったのです。たしかに駄盤ではあったのだけど。ジャコの晩年のNYライブシリーズの1~7なんですけどね。ごっそりまとめて処分しちゃったんだなあ。記憶にないがまあ惜しいとも思わない。じつは数十年前に買ったビル・エヴァンス&ジム・ホールの「アンダーカレント」もないんだよね。たぶんつまらんと判断してしまったのだろう・・・いや、それはないか。



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