2016年2月18日木曜日

ジャズと学歴 5

話が少しそれたので、そろそろ終えよう。

理由はあるにしても、ポピュラー音楽で学歴を前面に出すのはやっぱりかっこわるいような気がする。ロックのミュージシャンのプロフィールに「○○音大で学ぶ」とか書いてあったら、むしろ「ああ、こいつダメだわ。ハートでなく頭でロックやろうとするタイプ」と思ってしまうでしょ。ジャズも本当はそういう音楽なのに、良くも悪くも他のポピュラー音楽より理論が必要とされるから、いつの間にか学歴主義みたいになってしまった。

伝説のマンガ「Blow up!」のセリフを借りるなら「チャーリー・パーカーがどこの大学出たよ?マイルスが4ビートクラブで演奏したかっつーの」という意気込みは大切だ。

なまじ教育機関でジャズを教えるようになったから、自分でやるべきこともやらずにいきなり習いに行くということもある(大江千里が著書で反省していた)。しかし、ジャズは放っておけば廃れる、なくなる、という前提であれば、とにかくも若い人がジャズを習いに行ってジャズ人口を増やすことは重要なのだろう。

でも、本当にジャズは放っておくと廃れるのだろうか?どう思う?楽器の演奏という点ではもっともおもしろいポピュラー音楽だと思う。最低限のルールで自由に、自らをアピールしながら演奏するというおもしろさは、他の音楽にはなかなかない。 ある時代のように若者にもっとも人気のある音楽、ということには永遠にならないけど、ジャズ自体は永遠だと思うな。

なんか話が支離滅裂になったけど、ここで終わりにしよう。


余談だが、学歴といえば、ボサノヴァ時代から現代のMPBまで、ブラジル音楽(ホッキとかセルタネージョは別にしてね)の楽曲はどれもこれもテンションを多用した高度なコード進行(ギャグではない)で、よくもまあこんな曲作るなあというものがほとんど。彼らのほとんどは体系だてて音楽を学んだわけではないのに、どうしてああいう作曲ができるんだろう。すごいよね。





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