2016年2月29日月曜日

ハンス


例の知人から連絡が来た。

ハンス・ダルファーがフリーやってる盤があるぞ、とのこと。ご存知、キャンディの親父ね。同姓同名の他人かとも思ったが、アムステルダムのParadisoという場所だしこれは決まりだ、とのことで、即ダウンロードしたそうだ。彼は確かキャンディを嫌いなんじゃなかったかと思ったがw

で、感想をきいたら「5つ星」とのこと。うーん、往年のSJ誌では、本当にわかってんのか?と思うような評論家諸氏がフリーだったら迷わず5つ星をつけていたが、そういう信用できなさでなく、彼の場合、本気で5つ星と思っているんだろうけどおいらの嗜好には合わないだろうな、という信用できなさがあるw

で、彼の情報によると、オランダにはハン・ベニンクdsとミッシャ・メンゲルベルグpの2大巨頭がいる(へー(棒))。2人ともドルフィーのラストデイトでノーマルにやっていたのに、数年後には筋金入りフリーをやっている。そうか、ドルフィーに触発されたのかなあ。

ちなみにダルファー親父のアルバムはベニンクとの連名カルテット。

ということで、今回はホント「へー(棒)」という内容でした。




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2016年2月28日日曜日

Milagre Dos Peixes /Milton Nascimento

Milagre Dos Peixes

ジャケットが数種類ある。ミルトンの中でも一種の問題作として高い評価を得ている。

ブラジル軍事政権の歌詞検閲により、多くのミュージシャンは二重三重の暗喩で表現するという方法で反体制ソングを作った。もっとも「シコ・ブアルキなんかあまりにもあからさまな歌詞を書いたのに最後まで「これは女にフラれた曲だ」と言い張ったりもしたみたいだけど。

ミルトンは、「歌詞を歌わない」という方法を試した。このアルバムは3曲以外歌詞がなく、スキャットで歌っている。声の調子で言いたいことを伝えるという選択だ。

はっきり言って、言いたいことは伝わらないとは思うがw、かなりの名盤である。ナナ・ヴァスコンセロスの参加もかなり大きい。パット・メセニーのアルバムでもおなじみのナナのサウンドが聴ける。

ちなみにライブ盤とされているこっち↓は、実はたいしておもしろくない。
Milagre Dos Peixes Ao Vivo (1974)



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2016年2月27日土曜日

たま~にあるんですけどね、先日もライブをしたら、1曲目でいきなりお客さんが帰っちゃったんですよ。

どうして1曲目で帰るのか。メンバーでいろいろ考えたが有力な理由が思いつかない。思いついたのは次のようなこと。

・急な予定が入ったから。

・思ったよりヘタクソだったから。

・ジャズだとは思わなかったから。

・イン・ザ・ムードを演奏しなかったから。

・フリーだと思ったのにまともなジャズだったから。

さてどれなんでしょうね。これ以外かな?



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2016年2月26日金曜日

ジャズマンガ「ブルージャイアント」第68話

またまた今回は石塚先生得意の人情ものというか生活群像というか、それです。

いやしかし、大不在で大の家族だけを書くというのは、つまらなそうでけっこう良かった。妹が由比先生に習っているというのもなんかいいよね。でもハービー・マンみたいと言われても喜べないw ヒューバート・ロウズみたいといってくれ。

それにしても宮城の若者はみんな生意気なんだな。ギャンブルやらないとダメなのか?あの後輩くんは自分の価値観で人をばっさり斬っちゃってる、ありゃ出世しない。それとお父さんの部下も、上司に対する態度じゃないな。

と、今回はジャズとはあまり関係ない話で、ジャズとはあまり関係ないブログでした。




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2016年2月25日木曜日

出会いと別れ


出会いと別れ



ミルトン・ナシメントのアルバム。一部では最高傑作とか言われているが、アホか。すっかりアメリカナイズされて、従来のミルトンの味がほぼない。過去の作品「raça」もなんだか単なるポップス。プロデューサー誰だよ?

これを「ヒューバート・ロウズやパット・メセニー参加」といって売ろうとすること自体がまた気にいらない。ミルトンでなくそっち目当てかよといいたい。 パットなんか、ご丁寧にアコギとシンセどっちも弾いちゃって、完全に自分の音楽にしている。それがあんたが尊敬するミルトンに対する態度かあ?

日本盤の帯には「天才ジャコに影響を与えたとも言われる」なんて書いてあってさ、ジャコの名前出さなきゃ売れないとでも思っているのか。だいたい、ジャコに影響を与えたってどういうことだ、誰が言ってるんだ?晩年のNYライブでミルトンの曲を演奏していました、ってだけだろ。

こういうマーケティングも嫌いだし、あのミルトンがこれかよ、という内容になっちゃってるのも嫌い。ブラジル音楽が好きなおいらには不満の残るアルバムだ。



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2016年2月24日水曜日

ネットのあるニュースを見て



最近、バイオリニストの高嶋ちさ子氏の子育てでの異常ぶりをネットでよくみる。賛否両論あるようでそれについておいらの意見はいわないが、笑ってしまったのが葉加瀬太郎氏による高嶋氏擁護のコメント。

「まず彼女の音楽をきいてみなさい。あんなに純粋で美しい音色を奏でられる人に悪い人がいるわけがない」

みたいなこといっていた。マジでいってるのなら葉加瀬氏こそ精神異常を疑う。残念ながらまったく擁護になってないところが笑えるのだ。人格破綻してても音楽は美しい人もいる。品行方正でも音楽は大したこと無い人もいる。芸術的才能ってそういうもんだろうとおもう。ジャズでいえばチャーリー・パーカーが人格破綻だったことだけで葉加瀬氏の言葉に説得力がなくなる。

それと、まあおいらの主観になっちゃうが高嶋氏の音楽は純粋で美しいとはおもえないし(「12人のバイオリニスト」という発想がそもそも純粋じゃないような・・・)、美しい音色ではないとおもう。だいいち音程が甘すぎる。おっと、本題からそれてしまった。

もしも、いい音楽つくるひとがいい人間だというならモーツァルトなんか品方向性な紳士で長生きしただろうし、ベニー・グッドマンはバッドマンと言われなかっただろうし、ミンガスもネッパーを殴っていない。そもそもミュージシャンがドラッグなんか手を出さないってことになるだろ。あ、「アーティスト」様は別ね。あくまでもミュージシャンのはなし。




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2016年2月23日火曜日

あるジャコファンの話



以前書いた、ジャコのNYライブ処分でおもいだしたけど大昔の年下の友人E君のはなし。

彼はエレキ・ベース専門で当時のベーシスト同様にジャコ・パストリアス崇拝者であった。しかし彼が他のジャコ信者とちがうところはWRやソロ作よりも晩年のNYライブシリーズに魅力を感じていたところ。「場末感がいい」などという意味不明なことをいっていた。だから彼がやる曲は”HAVONA””CHA-CHA”などという人気所とちがい”I SHOT THE SHERIFF””MOOD SWING”など晩年のレパートリーばかり。場末の飲み屋でギター・トリオでやりたいというのが彼の夢でおいらもよく声をかけられて集まって練習した。

NYライブの影響で、ジャコ→ハイラム・ブロック→ウィル・リー→ボーカル、という図式で数年後にはポップスを歌うようになってしまった。


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