トランぺッターに対する不満はこの場で何度も言ってきました。とにかく、少なくともおいらの周りにはジャズを聴かないペッターが多すぎる。なぜなのか。独断と偏見ですが経験に裏付けられた持論を述べます。似たようなことはほかでも言っているので新鮮味はないかも。
他の楽器奏者はジャズが好きだから楽器を始めたりとか、ジャズを好きだからそのままジャズをやるようになったりとか、そういう人が多い。でもペッターの場合、ブラバンをやっていて、社会人になってからもラッパを吹ける場を探したらたまたまジャズがあったから入ってみた、という人が多い。で、まがりなりにも楽器を鳴らすことはできるから、「ああ、おれにもできる」と思って、それ以上ジャズを研究することがない。よく言われるように、「ラッパを吹けるならなんでもいい」という程度の熱意。他のメンバーはただでさえ少ないペッターだから、多少吹ければその人を使う。いないよりはマシ。
ただ、彼はジャズをほとんど聴いていない、少なくともジャズを好きなミュージシャンよりは聴いていないので、フレーズがとにかくジャズっぽくない。ダサい。それをまったく自覚していない。不協和音でなければそれでジャズができてると思っている。きいてみると、マイルスのアルバムを1枚も持っていない。ていうかジャズのアルバムを片手で数えるほどしか持っていない。いまだに枯葉を、楽譜を見ながら演奏する。
で、アーティキュレーションが最悪だったりする。テンポによるノリの変化がわからない(そんなのレコード聴いていればすぐわかることなのに)。ブラバン的なものが本人のすべてだから、たまにバラードでのテーマをやらせると、スローなのにイーヴンで8分音符を楽譜通りに演奏したりする。
ジャズっぽさがないことを自覚がある人もいるが、たいてい努力してジャズっぽさを身に着けることをせずに言い訳に終始する。
「昔ロックをやっていたから」いやいやロックに失礼なほどダサいフレーズだろ。
だからたまにジャズ好きなペッターに出会うとうれしくなる。ジャズの歴史はペッターが作っていると言っても過言ではないのだから、もう少しジャズ好きなペッターがいるといいのにね。
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