HERBIE
HANCOCK “MONSTER”
この「モンスター」、おいらがもっているCDでは、おいらが勝手に師と仰ぐ熊谷美広氏がライナーを書いているのだけど、冒頭でいきなり「よりによって『モンスター』のライナーがまわってきたか」と、なんとも評価に困るという印象を打ち明けている。
「サンライト」、「フィーツ」でボコーダーによるボーカルを聴かせてくれたハービーが、勢いづいてついにボコーダーなしでボーカルをとったのがこのアルバム。ハービー・ファンのおいらとしては問題なく受け入れられるアルバムだが、熊谷氏によると「みんながその存在を忘れたふりをしているアルバム」「当時のジャズ雑誌ではハービーのアルバムなのに異例の小さい写真での扱いだった」というひどい言われようだ。もっとも、そのあと「でも自分はけっこう好き」というあたりがさすが師匠といいたくなる。
このころのハービーのアルバムは当時の最先端の機材を駆使して演奏されており、それらをいちいちあげると膨大な字数になる。「サンライト」の裏ジャケ写真なんてもんじゃないらしい。このあたりからだんだんコンパクト化していくようでこの「モンスター」がピークだろうね。ハービーは「自分にとってのロック」といったそうで、古いファンが激怒して投げつけたといわれる決別アルバム「ライト・ミー・アップ」のほうがたしかに聴きやすいとおもう。おいらいとしてはどっちもすばらしいと思うんだけどね~
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