2015年6月7日日曜日

なぜフュージョンは嫌われるのか 追記

先般「なぜフュージョンは嫌われるのか」という話をしました。
このときに言い忘れたというか、あとで改めて思ったこと。

フュージョンをリアルタイムで聴いていたひとはまたちがうのだろうね。評論家の小川隆夫氏は60年代からジャズきいてきてフュージョンも経験しているというそうだけど、70年代でも4ビートは聴きたかったといっている。フュージョンのブームに乗ってふっと我に返り「ジャズはここまできてしまった。いまさら後戻りはできないのだろうな」と考えたとか。

そういうひとだからウイントンを絶賛しても違和感がない。彼の場合評論家になる前、医師留学しているころに知り合ったそうだからまたちがうのかな。それと、フュージョンはブームになってしまったから、好きでもないのに商業的に成功するためにやっているミュージシャンがいたということを彼は嫌っているようだ。

 確かに、ブームに乗っかっているだけというものもある。聴いてみるとわかる。それも、そうとううまいプレイヤーが売るためだけにやりたくもないフュージョンをやっているというパターン。4ビート派にとっては忸怩たる思いもあるかもしれない。ロリンズもなんかロックっぽいことやっていたよねえ。ゲッツは完全に好きでやっていたけど。

ブームといえば、スイングだって当時はすごいブーム、まさにブームだったわけだ。今ではオールドスタイルのジャズという認識で、中学生でも演奏していたりするほど浸透した。映画になったのも大きいね。

さあ、フュージョンも将来映画になって、中学校で演奏される日が来るのでしょうか?



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