著者の使命感には敬服するけど、ダメだこりゃ、の一言。
楽譜をつかわないから簡単だろうとおもって(そもそもそれがまちがいだがw)読んでみたら独自のシステムで余計にわからん、という本だ。ぱっと見ただけで瞬時に理解するには、この独自システムより楽譜が一番。伊達に何百年の歴史を持っている記述方式ではない。
ジャズ理論に限らず、音楽でも例えば会計でも語学でも、ルールを無視してなんとか手軽に知ろうとするより、ルールを学ぶほうが、一見遠回りのようにみえても実は近道なんだよな。基礎の部分をあえて避けるから、それを理解するための「わかりやすい」つもりの説明のせいで膨大な説明が必要だったり、あえて基礎理論を避けるからいつまでたっても根本的な理解につながらない。
ていうかさ、楽譜読めないなんてひとは永遠にジャズピアノできないし、楽譜を読むくらいのやる気がない人はジャズをできない。結局反復練習なんだからさ。練習の途中で「なんだ、結局毎日練習しなきゃならないの?手軽っていうから始めたけど。や~めた」となる。BGの雪祈じゃないけど「ジャズをなめるな」といいたい。
念のため言っておくと、以前にも言ったと思うけど、ピアノは例外にしても楽器を始めるには遅すぎるということはない。やる気さえあれば。楽譜なんて単なる記号、30分やればそこそこ読めるようになる。英語より簡単。どうして多くの人が楽譜を苦手というのかさっぱりわからない。おいらだって幼いころからやっていたというクチではないから、最初は楽譜を読めなかったけど、初めて楽器を買って、教本見てたら30分で読み方はわかった。あとは慣れていけばいいだけの話。
だいたい「譜面が読めない」って、学習障害でもない限り理論的にあり得ない。ドの場所さえ指定すれば、線を一本一本数えりゃいいんだからw
ただ、初見で読むには練習が必要で、それがいやな人が「読めない」ワケだ。だから正確には「読む気がない」だなw
コード押さえてジャカジャカならすだけならそれでもいいけどさ、ポピュラー音楽の中で最もレベルの高いジャズをやろうというなら、「読む気がない」とか言ってるんじゃおしまいでしょ。まあ、いやならいつまでもそうやっていればいい。永遠にそのレベルのままですから。
「ウェスは読めなかった」とかいわないでね。それについてはずっと以前にこのブログで書いていますから。
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