小川隆夫氏による、ジャズ・ミュージシャンの証言を紹介するという本。帯には「インタビュー」と書いてあるが、ほとんどが昔のインタビューから抜粋した断片的なコメントばかりなので気楽に読み進められる。デューク・ジョーダンのインタビューなどは当時マイルスの自伝が出版されてそのなかで名誉棄損をされているので、それについての話をきいているときのコメントとして紹介されているが、むしろマイルスの自伝についてのジョーダンの話をのせてほしいとおもった。マイルスの自伝のパーカーのバンドの話でたしかにけっこういわれてるよね。
気になったのは、マクラフリンを「エリック・クラプトンやジミー・ペイジと腕を競っていたこともあるギタリスト」といっていること。「あんな3大ロックギタリストの神様たちと一緒にしちゃあわるいよ(棒)」とつっこみたくなったね。
小川さん、自らをセミプロのギタリストだったといっているけど、マクラフリンについての認識が甘いのではないか。いや失礼。小川氏は、油井先生の域には及ばないけれど、ジャズの評論家としてちゃんとした読ませることのできる文章をかける少ない存在だとおもう。
この本はミュージシャンだけでなく著者の考えなどもかっこつけずに書かれていて楽しめた。おすすめです。
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