2015年6月30日火曜日

ジャズ聴きはじめのころ



ジャズを聴きはじめのころ「かっこいい」と感じたけれど、それがヘンに発展して「ジャズをきいているおれはかっこいい」みたいな勘違いをしていた。いまでいう厨二病というやつだw

「おれってかっこいい」をアピールするためにさりげなくジャズの雑誌を学校にもってきてかっこいい写真のページを開いて机の上に置いておくという愚行をしたりしてました。あー、恥ずかしい。この場合アルバムの中身は関係ない。どんなに名盤でも「モーニン」のジャケットではかっこよさが伝わらない。「仮に、あくまでも仮に」駄盤でも「ビル・パーキンス・オクテット」とかにしないとね。

それと、レコード買って電車に乗っていてもいいジャケットなら袋から出してライナー(英語で読めないのにw)見たりしたけど、かっこよさがアピールできないジャケットや「モーニン」のように一般がひきそうなジャケットの場合はジャケをしげしげとながめたくても家に帰るまでガマンしたもんです。しまいにゃ、すでに買っているレコードをわざわざ家から持ち出して電車に乗って、車内で眺める、という、もう信じられないほどかっこつけていた(かっこよくないのに)。




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2015年6月29日月曜日

すごい録音

ピアソラの東京ライブでのミス録音の話をして思ったんだけど。改めて考えてみると、よくこれを発売したなあと思う。当然「こんな出来損ないを!」という意味でなく「プロデューサーえらい!」という意味ね。まあ、このライブの場合、ほかにいい音源が残っていなかったという事情もあるだろう。

で、ジャズの場合。やっぱり最たるものはこれだろうね。
 
モンクス・ミュージック

途中でコルトレーンが間違っていると思ったモンクが「どうしたんだよ、吹けよ」と、「コルトレーン!」と叫んだところ、ブレイキーが「あれ?おれ間違ってたか?」と、つられておかしなことをして、ベースも迷子になるという録音。ホント、よくもまあオリン・キープニュースはこれを発表したよなあ。

あと、先般お話ししたゲッツ・ジルベルト2ね。こういうのってジャズのふところの深さだよなあと思う。まあライブ盤ではそういうのが多いから、慣れっこなんだろうな。ゲッツの「ポートレイト」ではスタンリークラークが思いっきりベースを間違っているし(ラ・フィエスタね)。



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2015年6月28日日曜日

ピアソラの東京ライブ1982


Live in Tokyo1982

久しぶりにこれを聴いた。膨大な日本語ライナーが非常におもしろい。音源がみつからず最終的には音質が悪い音源を使用したみたいなことが書かれていた(ような気がする、長いから購入直後に1度読んだきりw)けど、たしかにノイズは多いものの他のライブ盤より各楽器が際立って聴こえるような気がする。

このアルバムのポイントはやっぱり「AA印」での最後のミスだろうな。自分がどっちを基準にして聴いてるかで感じ方もかわるのだろうけど、おいらはパスでなくピアソラが間違ったように聴こえる。20分近くの演奏のラストがこれだからがっくりくる人もいるかも。前段の演奏はライブ盤「AA印」のほうが好き。これ↓

AA印の悲しみ


それと、後半の藤沢嵐子との共演はわるくない。ライナーによると、藤沢は1953年ころ、アルゼンチンでピアソラの曲を録音して(この時代に、すごいことだと思う!)、作曲者だと紹介されたそうだ。その時代ってまだキンテート結成していなかったころか、それくらいでしょ、たしか。
この、80年代のキンテートによる伴奏というのもかなりぜいたくだけど、「チェ・バンドネオン」 は、ピアソラのバンドネオン単独の伴奏だ。むしろその方がぜいたくだよね。


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2015年6月27日土曜日

オルガンについて



ほとんどのひとがそうだと思うんだけど、ジャズ初心者のころオルガンのジャズを敬遠してなかった?電気の音なのでアコースティック感がないし、やたらソウルだとかいうもんだから必要以上にアーシーな録音が多く洗練された感じがないし、同じ鍵盤ならオルガンよりピアノのほうがいいし、などという理由で。

何を隠そう、おいらは上記のような理由でジャズ聴きはじめて数年はオルガンなど見向きもしなかった。ときどきラジオで聴くジミー・スミスは良いと感じたけど、オルガン買うならもっと別の優先すべきアルバムがたくさんあると考えていた。オルガンの魅力に気づいたのはこれ。
ザ・チャンプ (紙ジャケット仕様)

これはもう、最高にすばらしいアルバムだと思う。これまでオルガンを敬遠していた自分が恥ずかしくなった。これはBNの「Vol.2」なんだけど、「Vol.1」はそんなに好きではないw


で、そのあとこれ↓買ったらすごくよくて、
ジミー・スミス・プレイズ・プリティ・ジャスト・フォー・ユー+1(紙ジャケット仕様)
このあたりから先入観を完全に捨てた。いやいや、別にオルガンのバラードだけが好きというわけではないけどね。

ところで、ジャズじゃないけどオルガンといえばキャメロン・カーペンターというひとをぜひとも見てほしい。「聴いてほしい」ではなく「見てほしい」。クラシック系なんだけどモヒカンに革ジャンといういでたちで特注のオルガン(鍵盤5段、足ペダル多数)で自らオルガン用に編曲した有名曲を軽々と弾きまくる。ショパンの「革命」や「子犬のワルツ」などは足だけでメロディを弾く!すごすぎて笑ってしまう。
片手で2段同時に鍵盤を押えるので足もあわせて同時に5種類の音色をだしたりもする。最近WOWWOWで放送したプライベート・コンサートをみたら、数年前にサントリー・ホールでみたときよりもさらに楽器が進化していて、テリー・ボジオの要塞を連想したw
あたえる印象は「必然、必要」と「ここまでは不要だろ」と対極だけど。




こんなオルガンね。


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