先日、おしゃれな帽子をかぶって服装もバッチリのサックスの人が、のけぞったりして(本人としてはかっこいいと思いながら)ブロウしていたのを見たんだけど、なんと、「青本」 を見ながら演奏しているのですよ。ああ、かっこわるいったらありゃしない。
楽譜を見ることが即かっこわるいというわけではない。プロのライブでもたまに楽譜を見ているときがある。ただ、市販の楽譜集をそのまま見ながら演奏するってのは、ちょっとかっこわるいのではないかな?
おいらは必ず楽譜をコピーせずに書き写す。仮に楽譜を見ながら演奏するにしても、市販の本をそのまま見るというのはない。
だいいち、青本収録曲くらいだったら、ほとんど覚えるくらいでないと。以前、やたらと楽器を鳴らすのがうまいサックスの人が、なんと覚えていて当然すぎる「枯葉」を青本を見ながら演奏していた。「!?」と思ってしばらく聴いていたら、楽器を鳴らすのはうまいけど完全に一発で演奏しているのがわかった。ジャズ好きではないのだなと思ったよ。
まあ、青本のC譜を見ながら移調して管楽器で演奏するのは、それはそれですごいことかもしれないけど、かっこわるいことは変わりない。しょせん器用な吹奏楽部という程度だ。
ネットの普及で、日本中の小規模なジャズイベントの写真を簡単に見ることができるようになった。
フェイスブックでも、アマチュアのジャズミュージシャンが自分のプロフィールに演奏している写真を使用している。そんな中にも青本を見ているというのがけっこう多くあり、頭隠して尻隠さずというか画竜点睛を欠くというか、まあ、抜けているなあと思う。
かっこつけるのは大事だけど、いや、大事だからこそ、重要な点を見逃さないでもらいたいね。
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