2014年9月21日日曜日

ビル・エバンスのラストトリオって、正直どう?



モダン・ジャズ最高のピアニストのひとりであるビル・エヴァンス。スコット・ラファロ=ポール・モチアンとのトリオは御存じの通りの高い評価をうけている。モチアンが過小評価な感はあるが。

とりあえずエディ・ゴメス時代はおいといて、ラスト・トリオであるマーク・ジョンソン=ジョー・ラバーバラのころについておもうこと。

エヴァンスは当時のインタビューで「最高のトリオ」などといっているけど、これはアメリカ人特有の表現だよね。現在のバンド状況をきかれるといつだって「最高のメンバー」というのはおきまりだ。ジャズ歴が浅いころこのエヴァンスのコメントを本で読んで信じてしまった。いや、正確に言うとおいらはそうは思わないけどエヴァンスはそう思っているのだろう、ととらえてしまったのだ。

おいらはピアニストじゃないのでわからないけど、スコット・ラファロの録音をきいていると、プレイは素晴らしいけどもしいっしょに演奏した場合には、ああやってのべつまくなしにやられているとフロントとしてはやりづらいだろう、と思う。トリオ、しかもエヴァンスだからこそできたのだとおもう。ラファロは自由にやっているようにもきこえるけど、とにかくエヴァンスとぴったりかみ合っている。そこが高評価の理由のひとつだとおもう。

しかしマーク・ジョンソンの場合はどうだろう。わるいがどのアルバムをきいても(いやいや、けっこうたくさん聴いてますよ~)エヴァンスの後ろで自分勝手にごちゃごちゃやってるだけにきこえる。エディ・ゴメスも加入したばかりのころに自分ひとりで勝手にやっていたわけだけど、あれは彼なりにバンド全体を盛り上げようという意図があったように聞こえる(異論はあるだろうけど)。
しかしなんかマーク・ジョンソンはちがうんだよね。音楽的によくするためではなく強迫観念というか使命感みたいなもので無理やり細かい動きをしているように感じるのだ。うーん、いいすぎたかな。


え、ラバーバラについては?いや、ジャマにならなければどうでもいいんじゃないかな・・・


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