おいらはチャーリー・パーカーからジャズに入ったのだが、ジャズを知らないころのジャズのイメージは、夜、黒人、サックスとトランペット、というものだった。おしゃれとか都会的とかそういうのは特に考えなかったな。
だからチャーリー・パーカーをはじめて聴いたときは「おお、これぞジャズ!」とおもった。それから次に「ジャズのベスト盤」というものを買った。当時は知らなかったけど、それはスイングのベスト盤で、正直いって面食らった。「えっ?これがジャズ?」と。ムーンライト・セレナーデとかビギン・ザ・ビギンとかアドリブがないじゃん。ジャズはアドリブ、と刷り込まれ始めていた当時のおいらには理解できなかった。とくにグレン・ミラーはジャズにきこえなかったなあ。ペンシルバニア65000とか。
それで次に買ったのがコルトレーンの「至上の愛」。ご推察どおり、当時のおいらにはまったく理解不能である。いまになっておもうとここで投げ出さなくてよかったなとおもうけど、おどろおどろしいイントロに始まって暗い声の合唱があり、ジミー・ギャリソンのロング・ソロありとよく耐えたなとおもうw コルトレーンの音色が力強くなぜか聴きたくなってしまい毎日聴いていたのだ。
せっかくジャズを聴いても続かず、ジャズファンにならないという人は、おいらたちジャズファンと何が違うのだろうか。大きなポイントは「歌がない」ということなのだろう。しかしさあ、いいオトナが「歌がない」という理由で判断するなよなといいたいところだけど、まあこればかりは好みの問題だからねえ、AKBの誰が好き、いやいや誰がかわいいというのと同じで、頭で考えてどうこうなるものではないんだけどね。
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