2014年4月17日木曜日

ドン・チェリー「COMPLETECOMMUNION」



Complete Communion 

ドン・チェリーのCOMPLETECOMMUNION
よいアルバムだ。以下、フリーにはくわしくないおいらの感想。



オーネット系フリーに特有の、淡々と進んで盛り上がりも盛り下がりもないまま終わるということをさけるために組曲形式にして曲想をかえたり、適度に2管でのリフをいれたり工夫をしているのがわかる。フリー系ではあるが相当リハーサルをしたのではないだろうか。

チェリーはフリーではあるがわるくないプレイをしている。。ガトー・バルビエリもしかり。
この手のフリーのスタイルはオーネットがトップみたいに思われているけどチェリーのほうがレベルが上なんじゃないのかと思ってしまう。

ベースとドラムもよい。ドラムはおなじみのエド・ブラックウェルだがこういうのはあいかわらずうまいね。BN系フリー(って、このアルバムもBNなんだけど)になると勝手がちがうのかもしれないけどね。

おいらはフリーは詳しくないので、通のひとにいわせるとこのアルバムはわかりやすい、コマーシャル的なもので、これをいいというのはいかにもシロウトといわれるのかもしれない。しかし、フリーだろうとなんだろうと音楽というのは本来楽しむために聴くもの。わかりにくい、難解(っぽい)ものがいいわけではないと思うよ。フリーだって最初はハーモニーの束縛から脱却したうえのよい音楽というものを目指したはずだ。

おいらの友人にいわせると、「フレーズはオーネットほどのきらめきは感じられず「冗長」が第1印象」とのことだが、バイオリンとかトランペットとか満足にできないのに手を出すオーネットよりトランペット1本で勝負するチェリーには潔さを感じる。

と思ってたらここでのチェリーはコルネット吹いてました。


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