9月に入ってからラテンジャズの話題を取り上げるなんて、相変わらず季節感がないなあと思う。
ラテンジャズと言えばティト・プエンテ。これは絶対の法則だ。
ティトの初期のアルバムはほとんど聴いたことがない(たぶんジャズではないだろう)が、90枚目くらい以降は聴いている。どれもこれもゴキゲンで、どれが一番いい、と言いきれないのがつらい。先日お伝えした「Salsa meets jazz」とか、ホルヘ・ダルト参加の「On broadway」とか、最高である。
わりとジャズテイストがしっかりしていて名盤なのがこれ。
何がすごいかって、1曲目から「Donna Lee」「Tokyo Blues」「Virgo」と、バップの名曲が続く。5曲目はバリトンサックスによるボレロ。これがティトのいつものパターンの「途中から倍テン」というものなんだけど、とにかくかっこいい。これを聴いたとき、ホントにバリトンをやりたくなった。マリガン聴いてもなんとも思わないのに。
8曲目「Second Wind」は、ラテンジャズ界最高の名曲とも言うべき、「新たなる風」だ。パットの「Third wind」というタイトルは、この曲の存在を知っていたから付けられたのではないかとも思っていたんだけど、よく考えたらこっちの方が新しい録音だと思う。なお、「ラテンジャズ界最高の名曲」といっても、曲想は単純な進行の繰り返しの「マンボNo.5」とかとは全然違うので、純粋にラテン音楽を好きなファンにとっては「コレジャナイ」感があるかもしれない。
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