黒澤明・三船敏郎の初コンビとなった作品。1948年制作で当時の日本の雰囲気がよく出ているが、闇市や沼がセットだときいて驚いた記憶がある。
ブギの女王と呼ばれた笠置シヅ子がキャバレーで歌うシーンがでてくる。「ジャングル・ブギー」という曲で黒澤が作詞。ブギとはブギウギのことであり初期のジャズのスタイルのひとつだ。アルフレッド・ライオンがブルーノートを創始したきっかけはミード・ルクス・ルイスやピート・ジョンソンなどのブギウギ・ピアノのライブを聴いたからだ。
ビッグ・フォアのアルバム「ジャズ・アット・トリス」でもブギをやっている。シャッフルがかったブルースだ。しかしこの映画で笠置シヅ子が歌うブギはジャズ要素皆無の昔の歌謡曲みたいなやつ。否定はしないけどジャズ側からすると肩すかしだ。
いずれにしても、ブギというとジャズのルーツであり、無関係ではないのである。
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