2017年9月5日火曜日
Foreign Affair
スパイロジャイラの2011年の作品。アルバムタイトルから、また異国情緒の漂うアルバムなのかと思ってしまう。いやいや、それは「Wrapped in a dream」でだまされたばかりじゃないか、とも思っても、そういう気になる。
おまけに曲名には「Caribe」「Shinjuku」「Samba For Two」など、それらしい曲名がならぶ。ほかの曲もなんとなく異国っぽい。
で、実際はどうかというと、完全にアメリカナイズ、スパイロサウンドである。よく言えば「異国情緒をスパイロ風に味付け」わるくいえば「アメリカ人はやっぱり異国を理解できていない」というところか。つまり、このサウンドが故意なのかどうかで評価がガラッとかわる。
異国風という基準は脇において、サウンドの良しあしで言えば、前半はわりといい。中盤はかったるい。後半はわるくない、という平均点程度の評価だ(どうして「中盤」は「中半」と書かないのだろうか)。これまでの作品に対する不満もあったから、少しあきらめて聴いてみたらさほど悪くない、というところかな。
ちなみに気になる「Shinjuku」は、冒頭、琴のようなおそらくシンセで始まって、シンセのソロは尺八のような音色だったりする。曲想自体はまったく日本らしさはない。ま、「京都」ならともかく、「新宿」で和風サウンドの曲作られても「おまえ、新宿行ったことないな?」と思ってしまうだけだからね。
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