2017年9月21日木曜日

普及活動

ショーロやタンゴなどの演奏家は、自身のやっている音楽の人気がないことをよく理解しているので、そのエッセンスを惜しげもなく広める人が多い。(たぶん)小松亮太氏なんかも使命感で日本人のバンドネオン奏者を育てようとしている。と思う。いや、会ったことないですけど。ライブ後のサイン会で握手したことあるけどw
ショーロなんか、そもそも情報が少ない音楽だが、けっこうすごい人たちが当たり前のように自分の技術を人に教える。日本でもそうだし、本国ブラジルでもそうだったりする。これは、普及活動をして演奏家人口を増やしていかなければその音楽が廃れるという考えから来ているのだと思う。


それに比べて、ジャズは幸いなことに大きく引き離されてはいるもののロック、ポップに続く人気ポピュラー音楽であることから、情報はかなり多い。理論書もたくさん出ているしスクールもある。だからミュージシャンが何かを教えるのは、たいていは有料レッスンを通じてということになる。

それはわるいことではない。しかし、しょせんはジャズ。とにかくジャズだって、演奏家を増やしていくことを考えないと廃れてしまう。特別な技術とかでなく、ジャズのおもしろさを知らしめていく必要がある。そのためにすることは、かっこつけて小難しいことではなく、わかりやすいことでなければならない。ただでさえジャズは内省的な音楽だから、自分だけで完結してしまうこともあるのだが、演奏家を増やす試みというのは、いろんなかたちで続けていかなければならない。





↓よろしければ投票してください!

音楽(ジャズ) ブログランキング