映画「ゴッド・ファーザー」はジャズとはほとんど関係ないが、かと言ってまったく無関係ともいえない。劇中に登場するジョニー・フォンテーンという歌手のエピソードがフランク・シナトラをモデルにしているからといわれているからだ。真偽の程はわからないが、シナトラに泣きつかれたマフィアが契約解除を承認させるためにトミー・ドーシーに銃をつきつけたとか、映画の配役を得るためにそれを妨害する監督の寝室に馬の首を置いたなどである。
映画自体も実際の事件やスキャンダルなどを話の筋に大きく組み込んでいるので信憑性が増している。このこともあってシナトラはあるパーティーで原作者のマリオ・プーゾに会ったときに「うせろ!」と怒鳴ったそうだ。
「ゴッド・ファーザーPARTⅢ」でジョニー・フォンテーンがマイケルを祝うパーティーに来て”TO EACH
HIS OWN”を歌うシーンがある。古いスタンダード(スタンダードはたいてい古いがw)だからあまり知られてないけど、スイング以前のレコードではときどき見かける曲だ。日本映画の「この世の外で」でも印象的に使われたし、ジャンゴもやっているね。昔おいらがハコで入っていた店に年配男性の常連客がいた。あるとき突然この曲をリクエストされたのだけど、当時のおいらは知らなかった。すみませんできませんと答えたが内心「おいおいおじさん~、リクエストするならジャズの曲にしてくれよ~」と思ったのだった。あとで1001みたら載っていたw 不勉強だった自分を恥じたよ。
最後にどうでもいい話。「ゴッド・ファーザーPARTⅢ」でマイケルの元妻ケイが登場している場面はグダグダでどうしようもないとおもう。セリフも意味不明で何が言いたいのかわからん。「麻雀放浪記」の大竹しのぶのシーンと同じ。完全に不要だ。
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