先日「Blow by blow」について書いたら、友人から「あれ?お前、あのアルバム好きじゃなかったっけ」と言われた。ブログを読み返してみると、確かにアルバムに対する文句の方が目立って、おいらがあのアルバムを嫌いであるかのような印象を受けてしまった。自分で書いたのにw
ということで、よりジャズ度の高いこちらのアルバムについてお話をしよう。
ミンガスの曲をとりあげたこととヤン・ハマーとナラダ・マイケル・ウォルデンの参加によりジャズ側では前作「ギター殺人者の凱旋」wよりも取り上げられることが多い本作だが、内容的には前作よりロック色が強い。しかしながらフュージョンとの垣根は感じさせないのでこのアルバムを聴いてロック側からフュージョンのギタリストのファンになったひとも多いとおもう。しかしそうはいってもインスト音楽の壁は高いから、そうでもないのかね。前作や本作を初めて聴いたロックファンが「ところでいつになったら歌が始まるんだ?」と聞いてきたくらいだし。
歌詞に意味を持たせて社会にメッセージを伝えることを重視してきたロックにおいて、歌がないというのは大きな決断ともいえるし半分無意味の勘違いともいえる。まあいいけど。
自分のギターに釣り合うボーカルがいなかったという話もあるよね。さすが3大ロック・ギタリスト様はちがいますななどと皮肉るつもりはないが。もともとインスト主体のジャズ側からは、歌がなくてもすんなり入れる。
前回も言ったように、ジャズ側から見るとたいしてうまくもないというのは、客観的な事実だろう。でもおいらは好きだな。前作よりもロック色が強い分、中途半端なフュージョンという感じはあまりなく、純粋にギターミュージック、ロック側からのフュージョンムーブメントへの回答というようにも思える。
とはいいつつ、ジェフ・ベックのこの2枚を聴いていると何か物足りなさを感じてマハヴィシュヌが無性に聴きたくなる。
日本人は3が好きですぐに「御三家」とか「日本三景」とかいうよね。わるいけどさ、誰が決めたのか知らんけどロックの3大ロック・ギタリストはどれもしょぼいと感じる。日本の3大ロックギタリストも同様。アニメ「けいおん!」でジェフ・ベックのことを「ギタリストはジェフ・ベックかそれ以外かに分かれる」などといっていたけど、指で弾くということ以外の個性は感じられない。
おっと、なぜおいらはロック擁護をしているのだ?w
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