なにをいまさらといわれるかもしれないがレイ・ブラウンはすごい。
RAY
BROWN “SOMETHING FOR LESTER”
レイといえばこのアルバム。代表作というのもそうだけど一般的にはこれしか知られてないのではないか。まあ仕方ない。ほかにもあるんだけどね。ヴァーヴにいくつかあるのはどれもいいし。
しかしこのアルバムすら、ベースがリーダーだからとか、レイとエルヴィンは合わないでしょとか、レスター・ヤング?じゃあいいわ、といった理由でいまいち敬遠されているのではないか(ちなみにレスターはケーニッヒである)。
どんなアルバムでもそうだけど、まあ聴いてみないさいよとしか言えないが、このトリオは強力だ。ベースがリーダーでも全然出しゃばってないし、かといって名前だけのリーダーで普通に脇役に徹しているわけでもない。
レイのすごさはじっくり集中して聴くと恐ろしくなってくる。センスのかたまりだ。テーマのときもフロントのソロのときもベースが自由自在に動いているのにまったくジャマをしていない。他の人がこれをやると「はいはい、あんたが上手で指が速く動くのはよくわかったよ、けどはっきりいってジャマです」となるが、そういったことをまったく感じさせないのだ。ピーターソン・トリオのファンからは「そんなことわかってるよ」といわれそうだけどあえて書きました。そうそう、ピーターソンのバックではホントよく動いているのに、まったくジャマじゃないよね。うまいだけの超絶技巧派もいるけど。ペデルセンが絶賛するのもわかる、ただし「音程が少し甘いのが残念」とかえらそうに言っていたけどなw
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