2017年2月5日日曜日

英語なんて話せない



一般の日本人であるおいらは、当然ながら英語が話せない。レコードの裏面ライナーなどなんとなく意味がわかる(つもり)程度。英語で話しかけられたら相手が何を言っているのかまったくわからない。よくありがちな、ヒアリングができないというやつだ。学校の試験では最近はリスニングというらしいが。

海外のミュージシャンが日本でライブをするとき、ほとんどのひとが英語のMCをいれる。カタコトの日本語のあとは、自由気ままに英語のべしゃりになる。なにをいっているのかさっぱりわからんおいらは、間があいたときに「イェイ!」とか誰かが言うのをきくと「わかったふりをして無理しているな」などとおもう。無理しているならまだいいが、「おれは英語わかるぜアピール」だとすると殺意すら覚えるわなw 英語のMCでも、知ってる曲名やミュージシャンの名前がでてくるとさすがにわかるのでおいらも肯定的に反応するが、多くの場合その曲ではなく別の曲が演奏される。あれ、さっきAトレインって言わなかったっけ?どうしてイパネマ?とかw おそらくMCは「○○という曲が好きだ」程度の内容だったのだろうと苦笑する。そのうち、「こいつら笑いながらしゃべっているけど実はバカにしていたりして」などと考えたりする。ここまでくると被害妄想だな。

そもそも日本人の観客が英語を理解しているとおもっているのだろうか。一方的にしゃべるだけならいいのだけど、質問やジョークを言うのは場がしらけるのでほんとやめてほしい。チック・コリアがMCでペラペラとしゃべるほうで、以前長々とボケをかまして笑いをとったが誰も気付かなかったということがあった(通訳だけがウケていた)。

また、英語でしゃべらないのはいいが、「どうせこいつら理解できんだろう」と、まったく無言でライブをするのもムカつく。デイブ・ブルーベックの日本公演がそれだったとライナーに書いてあった。わからなくていいから何かしゃべれよ、とw 自分で言うが勝手な言い分である。まったく、英語でしゃべれば文句言うし、何もしゃべらなきゃ文句言うという、禅問答みたいな反応だが、こういうものなのだ。

しかしまあ、マイルス級の大物に金の力で「ニホンノミナサン、コンバンワ」と言わせるよりはマシか。おいらがマイルスのプロモーターだったら、カタカナ日本語で「おい、お前ら、気は確かか?」と言わせてみたかったねw




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