2016年1月7日木曜日

クアルテート・ノーヴォ




クアルテート・ノーヴォはジャズ・ファンの間では渡米前のアイアート・モレイラが参加していたバンドとして知られているとおもうけど、長い間再発もされずにそのサウンドまでは知られていなかった(とおもう)。かくいうおいらもこのアルバムで最近初めてききました。

どうせパスコアールだから変態音楽なのかななどとおもったら大間違い。実際に聴いてみるとなんとすばらしい音楽だろうかと驚嘆するはず。高度な作曲と編曲、それらを演奏する技術、しかも難しく感じさせていない(7拍子の曲ですら違和感・緊張感なくリラックスできる)まさに神業的内容。編成がいたってシンプルなところがまたよいです。

パスコアールのフルートの音の太さは相変わらずすごい。また、アイアートはジャズ・ファンには「軽いドラム」として軽視されているけどもともと彼は100種類以上のパーカッションを操ることにすごさがある。ここでもたくさんのパーカッションを叩き、単に刻むだけでないそのセンスはさすが。彼をドラマーとして見てはいけない。

そして67年録音による「あの時代」の雰囲気が充満していて、く~ッたまらん!聴いてない人、なくなるまえに買ったほうがいいですよ~。


ところでアイアートの名前の読み方なんだけど、確かにポルトガル語の原則でいえば「アイルト」。彼自身が記者会見で「アイアートだ」といったという話もあるけど、本当なのか?本名は「アイルトン」だそうだから、それなら本人の弁に従って芸名「アイアート」でいいのかもしれない。


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