以前、曲名を覚えない人、という話をしたことがある。
その究極例をお話ししましょう。
以下は実際にあった昔の話をいくつかブレンドしています。
１か月くらい前からライブのリハを重ねて、当日を迎えた。直前のミーティングで今日の演奏の曲順を伝えようとして、
「じゃあまず１曲目は台風ね」
というと、あるメンバーが
「え？台風？そんなのあった？」
という。初めて聴いた、という反応。この反応、これまでのリハでも毎回必ずあった。ここでキレそうになる。なぜか。
まず、今までさんざん練習を重ねてきたのに本番の当日になっても曲名すら覚えていないこと。
次に、「The Eye Of The Hurricane」の邦題すら知らないこと。
そして、その曲自体そもそも知らないからこの伝達でピンとこないこと。
で、しょうがないから「Eye Of The Hurricaneです」と言い直す。すると楽譜をガサガサと探して
「ないなあ」
という。ないわけない。てか、楽譜いらんだろうとも思う。
英語が苦手なのか「アイってＡ？」とかいうので「Ｅです」と答える。
それでも「やっぱりない」とかいうわけですよ。
で、おいらが彼の楽譜の束を見ながら「ほら、あるじゃないですか」と示すと、
「え？これＴでしょ」
は？つまり、定冠詞「ＴＨＥ」を見て「違う」と思ったらしいんですな。「ＥＹＥ」を探していて「ＴＨＥ～」と書いてある楽譜はその時点で除外だと。
ここでキレそうになるおいらが異常なのでしょうか。
まあ、こういうことが昔は頻繁にあって、忍耐強くなりました。
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