Keith Jarrett「Creation」
Keith
Jarrett「Creation」
5月に彼の70歳の誕生日に合わせてリリースされた最新ソロ作がいい。
近年の、ソロステージの一部始終をそのまま録音したいくつかの作品はどうもパッとしなかったし、全盛期70~80年代のギラギラしたパワーやひらめきは感じられなかったので、キースの年齢を考えれば致し方ないのかなあ等とおいらは思っていた。
ところがだ。2014年の世界各都市でのソロコンサートのオムニバスとでもいうべき新作は、全てのトラックが淡々としたテンポで手回しオルゴールのように訥々としているんだけど、一音一音が驚くほど深く、重い。若い頃のあふれんばかりの美メロの応酬とは違うんだけど、極限まで単純化さ
れ抑制された表現はまるで薪能のよう。キースは明らかに、進化(深化)してると思う。齢70、キース・ジャレット恐るべし。
↓よろしければ投票してください!
音楽(ジャズ) ブログランキングへ