2015年7月4日土曜日

邦題バンザイ!



過去に何度もいっているんだけど、おいらは邦題がすきだ。”AUTUMN LEAVES”を「枯葉」とするセンスはおいらにはない。かっこいい。「いつか王子様が」は「が」で止めているあたりがすごい。
ジャズにおいて邦題が良くも悪くも一番活発になったのは70年代だ。マハヴィシュヌ・オーケストラの「火の鳥」から邦題を拾ってみると・・・

火の鳥
遥かなるマイルス
天界と下界を行き交う男
純粋なる愛は輝く宝石
希望
御言葉
聖域
郊外に於ける悦び
決意

など、ものすごい邦題の波だ。すごい。「郊外に於ける悦び」なんて、一見直訳っぽいけど、この邦題の流れの中ではまったく違和感ない。だいたい「遥かなるマイルス」の原題の「Miles」という単語は、マイルス・デイビスのことではなく単なる距離の単位としての意味のようなのに無理矢理このタイトルw

このアルバムだけ特殊なわけではなく、このころはこういうのが多かった。それが90年代に入ってから臭いものにフタをするかのように封印されてしまった(話はかわるが映画も単にタイトルをカタカナにしただけのものになってしまった。いつもいわれるダメな典型例が「インデペンデンス・デイ」「ミッション・インポッシブル」けしからん)。新たにCDとして再発された「火の鳥」のブックレットは邦題が一切ない無味乾燥なものとなってしまったのだ。むしろカーラ・ブレイの「艶奏会」のような恥ずかしいからやめてほしいようなやつはいまだに残っている(最近再発されたよね)。まあしかし、いままでで最強の邦題といえば「ビートルズがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!」でしょうw ギャハハハ、「ザ・ビートルズ・クラブ」は発売時の邦題を大切にするからその姿勢はすごく評価するし共感できるけど、さすがに彼らも「これはねえよなあ」と思っているだろうな。この邦題を受け入れているビートルズファンは世の中にいるのか?

ふう、「恥ずかしい邦題」という点では、珍しくジャズがロックに負けてしまったよw




↓よろしければ投票してください!

音楽(ジャズ) ブログランキングへ