2015年7月25日土曜日

アーチー・シェップ「マジック・オブ・ジュジュ」



 
ARCHIE SHEPP “THE MAGIC OF JU-JU”

油井正一さんをして「ジャケット通りのゲテモノ」といわせたアルバム。おいらはゲテモノとは感じないけど。
シェップはコルトレーンを尊敬してオマージュ作品も作っているんだけど、コルトレーンのインパルス作品とは全然ちがう雰囲気のアルバムだ。聴いていて苦痛なフリーとはちがい、熱いブロウが全編にわたって繰り広げられる内容。

まあフリーだけあって真ん中から聴くとどの曲も同じように感じるけどw
 とにかく熱いといわれる本作だけど、まだまだパワーが足りないような気もする。エルヴィンとリチャード・デイヴィスの「ヘヴィ・サウンド」ほどは期待外れじゃないけど、少し物足りないかなと。

シェップが一番好きな編成がピアノレス+打楽器多数とのことで、このアルバムはまさにその編成だけど、ピアノを入れたほうがもっと盛り上げられたと感じるなあ。残念。

シェップはジャズという言葉を嫌い「自分の音楽はアフリカン・アメリカン・ミュージックと呼んでくれ」といっていたそうだが、その通りにするとアメリカ黒人の音楽はこういったフリー系の音楽ってことになるわけで、他の黒人系音楽やっている人からすると迷惑だよね~。

いや、でもこれ、いい意味でけっこう普通で、フリーではないとも言えるよなあ・・・




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