2015年7月2日木曜日

映画「夜叉」





ジャズを聴く人ならこの映画が始まった瞬間に音楽が他の映画とはちがうことに気が付くだろう。惹きつけられるはずだ。そしてしばらくして「音楽:トゥーツ・シールマンス 佐藤允彦」という文字がでてくると納得がいく。ギターのときと違って勢いでハーモニカを吹くことが多いトゥーツだが、ここではすごく丁寧に演奏している。

ジャズというのはじつは映画やテレビの音楽には合わないよね。ジャズ映画でもないかぎり劇中でジャズが流れると違和感がある。この映画も正直いってそう。しかし降旗監督は無理やり使う。強引にラジカセをもってきてそこから流れたりする。ジャズファンであればそのシーンをみていて「うーん、いい曲だ」となるのだが、映画の中では漁師たちが酒を飲んでいるところなので「なんだ、このキザな音楽は!」となる。たしかにそうなんだよね。場面からするとトゥーツのハーモニカはまったく場違い。でもいい曲なのだ。サントラ欲しくなって、どうせ千円程度だろうと思いネットで探したら、アマゾンの中古で5万円でしたw



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