たまに、日本盤とアメリカ盤でジャケットが違うアルバムがあるよね。以前スイングジャーナルでも特集していた。
例えば、デイブ・ブルーベックでいえば、タイム・ファーザー・アウト。
日本盤がこれ。
アメリカ盤はこれらしい。
有名なのは、コリアのフレンズだよね。
日本盤。
アメリカ盤。
これは権利関係で急遽差し替えがあったとか聞いている。
微妙なのもある。
ほかにもいくつかあるけど、「ココナッツ・ブリーズ」wのように、「売るために無理矢理ジャケットを変えた」というのはホント勘弁してほしい。
おいらが以前から「ココナッツ・ブリーズ」というのを「何をいってるんだ?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。では公開しましょう、売るために強引にジャケットを変えたいい例を。
前提となる背景を説明しないとこれはおもしろくない。
フュージョンのスパイロジャイラは、爽やかフュージョンで大ブレイクをしたバンドで、もう「爽やか=スパイロ」というくらい西海岸風の爽やかフュージョンはスパイロが得意とするところだった。これが70年代の末期の話。
でもだんだんスパイロも路線を変えてきて、いろいろなことをするようになってきた。ホルヘ・ダルトが参加した「シティ・キッズ」は爽やかかもしれないな、という程度の曲が2曲入っているだけで、ゴリゴリのハードな曲も入っているくらいだ。
さて、メンバーを固定してスパイロが記念碑的なアルバムを発表した。「オルタネイティング・カレンツ」、ムーグのソロたっぷりの(いつものことか)爽やかさのかけらもないフュージョンの名盤だ。
ジャケットはこれ。
台風のジャケットを見てもけっこうハードなサウンドだということがわかるでしょう。
ところが、日本のレコード会社は「スパイロといえば爽やか、爽やか路線じゃないと売れない!」と考えて、ジャケットとタイトルを変えて売り出したんですよ~
それが「ココナッツ・ブリーズ」うう、いかにも80年代、典型的なFM時代ですな。そしてジャケットは・・・
↓
じゃーん・・・どうですか、80年代爽やかフュージョン、松岡直也、ワクワクソンゴ、ウッ!という感じでしょ。
しかしね、音楽の中身はオリジナルアルバムと同じなんですよ、つまり爽やか路線から脱却したハード気味のフュージョンなんですよ。これ、買った人はだまされたと思っただろうね・・・
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