2014年7月13日日曜日

ジャズをやるのは住宅ローンを組むのに似ている

昔の話。

知り合った若者のPくんが「オレもギターやってんすよ。へえ、○○ですか、いい楽器使ってますね」といってきた。自分の楽器に興味がないおいらは「え、これっていい楽器なの?」と思わずきいてしまったw

Pくんが理論的な話をふってきたので、おいらもその手の話は好きだから対応していた。そのうち「音楽理論詳しいね、ライブやってるなら一度聴きに行くよ」といったところ、意味不明な返事があった。

「うーん、まだなんですよ。もうちょっとつかめたらやるつもりなんですけどね」

後日会ったときは

「どうしようかなと思ってるんですよ」

とこれまた意味不明なことをいっていた。

「メンバーがいなくて」とか「場所がなくて」というのならわかるけど「まだ」とか「どうしようかな」というのは、おいらにはさっぱり意味がわからない。

家がほしいとき、カネを貯めてから買おうと思うと、数千万円の貯金ができるころには人生かなり後半にさしかかっているか、終末期か、または永遠に貯まらないかだよね。借金のススメではないけど、家を買うならカネが貯まるまで待つのではなく、借金して買わないといけない。

ライブも、うまくなってからとか「つかんでから(何をつかむのだろうな)」とかいってると永遠にできない。いつまでもこんなのが続くと口裂け、いやいや口先だけの人間だと思ってしまう。
「いつやるか、いまでしょ!」の精神は、ブームが過ぎても真理として残っていく。

おいらは最初に縁あってかなりうまい人のバンドに加入したから、失敗して恥かきまくったよ。それでいいのだと思う。

結局Pくんとは会わなくなったけど、最後まで彼の演奏を聴くことはなかった。





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