2014年7月31日木曜日

ウェザー・リポートってそんなにいい? 1



何度か言及しているので、すでにおわかりだと思いますが、おいらはジョー・ザヴィヌルが好きではない。ジャコ時代のウェザーは好きなんだけどね。

ジャコ時代は好きだから、今回タイトルを「ウェザーは~」としたけど、本当は「ザヴィヌルは」の方がいいかもしれない。

先般のブログでザヴィヌルのやり方を「散漫なセッション」と表現した。確かに、その散漫セッションから何か偶発的に生み出すのがザヴィヌルの狙いだ、作曲も。でも、それでいいものができただろうか?

先日ブログで紹介した書籍「オール・アバウト・ウェザー・リポート」を読んで、ある意味本当におもしろかった。笑えた。その後、保有しているウェザー・リポート(WR)を改めて聴いてみた。その感想をつらつらと書いてみたい。例によって、ザヴィヌル信者の方は無視してください、あなたと違っておいらなんか音楽のことを何もわかっちゃいませんから。

しっかり聴いてみると、WRは退屈な曲が多い。ていうか、ザヴィヌルの曲はだいたいが退屈。たいくつとは大きい苦痛という意味なのか。キャノンボールのバンドでもマーシー以外はぱっとしない。
アルバム「8:30」の2曲目、スカーレット・ウーマンなんか、なぜ収録されているのか本当に謎。まったく意味がない。つまらない。ありえない。

で、久しぶりに「8:30」を棚から引っ張り出してきた。すると・・・



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2014年7月30日水曜日

楽器を習う

スポーツの世界では、監督向きのひととプレイヤー向きのひとがいる(そうだ)。

海外では常識的な考え方で、だからこそマラドーナが監督になるときに「大丈夫か?」という声があがったわけだ。名プレイヤー=名監督、という考え方は日本のプロ野球だけなんじゃないのか。

ミュージシャンの世界でも、名プレイヤーが名教師であるとはかぎらない。その二者が相反するとは言わないけど。多分パーカーは教師にはなれないし、ウェス師匠やスタン・ゲッツは、生徒がいても自分が何を教えていいかわからないだろう。

おいらの知人Pくんはベースを教えているんだけど、話を聞いているとすごくいい教師なんだなあと思う。生徒に合わせてかなり柔軟に教える内容を変えている。教え方も、単に知識を伝えるのではなく、やらせてみて気付きを得させて体得させるようなやり方だ。自分自身も常に新しいことを学んでおり、すごいと思った。

Pくんがいうには、単に「教えてもらう」というつもりの生徒はダメ、金の無駄なのだそうだ。別の言い方をするなら、受身一辺倒では伸びない、ということだ。毎回「今日は何を教えてくれるのかな」というスタンスではダメということだ。

たとえば週1回のレッスンだとしたら、レッスンとレッスンの間の6日間に自分なりにいろいろ試したり新しいことに挑戦して、わからないことを見つけて、次のレッスンのときに自分から「これってどういうことなのでしょうか」と質問してくるようなスタンスが必要なのだそうだ。そういうスタンスの人はレッスン料に見合った、もしくはそれ以上の成果を得ることができる。どうせ金を払うなら効率いい方がいいよね、と言っていた。
 
音楽というのは教室に通ったときでなくむしろ普段の練習が一番大切であって、さすがのPくんでも手に負えない生徒がいるそうだ。「3年通って、毎回言っているのに、いまだに『メジャースケールって何でしたっけ?』っていうひとがいるんですよ~」とか言っていた。うーん、カネをどぶに捨てているとはこのことを言うのだね。





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2014年7月29日火曜日

変拍子は「慣れ」が必要

青二才のころの話です。

飲み屋での演奏に少しずつ慣れていったころ、ふらりと入ってきたお客さんが「リクエストはできる?」とたずねてきた。
店のママさんは客商売だから「なんでもどうぞ」という。バンマスは、たいていなんでもできるけど「できるのはできます、できないのはできません」と笑いを誘う回答をする。
おいらはまだ、基本レパートリーを楽譜を見ながら演奏するのに一苦労、(いつものレパートリーをリクエストしてくれるんじゃなきゃ無理だ)と思っていた。

そのお客さんは、あろうことか「テイク・ファイブを」と言った。

おいらは今でこそ変拍子とか拍子がころころ変わる曲は普通に演奏する。オリジナル録音が、テーマだけ変拍子でソロは4拍子、というパターンだったとしても、すべて変拍子のままやるくらいだ。

しかしそのときは4拍子、3拍子以外はやったことがなかった。
バンマスが「テーマはオレがやるから。ソロは一発だからさ」と言ったので、 まあぶっつけでなんとかなるだろうと思っていた。

ところが、5拍子となると、たとえ一発でもどうしてもうまくできない。ちょっとするとすぐずれるのだ。頭の中が3拍子か4拍子にしかならない。もうボロボロだった。

ジャズはアドリブだから、そのフレーズの真意はソロイストにしかわからない。だからアボイドさえ避ければ、変拍子の曲でテキトーにやってサイズが合っていれば聴衆には気付かれない・・・というのはまったくのウソである。もう穴があったら入りたかったよ。

全然ダメだったおいらは、翌日から必死で5拍子の練習を始めたのでした。慣れてしまえばどうってことないんだよね。




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2014年7月28日月曜日

「ジャズは死んだ」

「ジャズは死んだ」と言われて久しいけど、今月のジャズジャパン誌で上原ひろみの記事のあとがB’z松本氏の記事だったのを見たときは、確かに死んでると実感したね。表紙においても2番目くらいに大きい文字で名前が書かれているし。以前は表紙にもなっていた。




ジャズとは違うからまた別の魅力があるのかもしれないけど、先月か先々月にテレビで松本氏がギターを披露したとき、ネットでは「なんだ、ありゃ?」という意見が多かった。おいらが目にしているのはジャズファンの意見だろうから偏っているのかもしれないけど、おいら自身も「・・・」だったよ。

ジャズ人気が低いのはわかるけど、ポップスに頼らないと成立しないのか。






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2014年7月27日日曜日

パット・メセニー・グループ「KIN(←→)」



「WE LIVE HERE」を最後に、パット・メセニー・グループ(PMG)はどうもつまらなくなってしまった。感性についていけないといわれてもしょうがない。「WE LIVE~」はお仕着せのキャッチーさもあって、それまでのグラミー受賞作などに比べるとすごーく人工的でもあり、リアルタイムに聴いていたおいらは「もういいや」と思っていた。そのあとが「カルテット」でしょ。おいらに引導を渡してくれるのかと思ったものだ。

その後の「イマジナリー・デイ」も無理矢理なキャッチーさで、カルテットで離れたファンを引き止めようとしているかに思えたものだ。それもあって、PMGからはしばらく距離を置いていた。

Kin

久しぶりに聴いたPMGのアルバム「KIN」。いつの間にかライルがいなくなっていたのにはびっくり。すみません。
内容は、これまでの「無理矢理キャッチー」というのを捨てて、かなり硬派なサウンドになっていると思う。ジャズファン以外の層を取り込もうなんて少しも考えていないかのようだw パット自体はいい意味でいつものパットであり、それだけでも聴いてよかったと思える。

ただ、何をやってるのかわからないところがちょっと多いかもね。いや、「わかる」「わからない」なんて言うけどえらそうなことを言っているのでなく、アクセントがよくわからなくて変拍子なのか曲のどのあたりを演奏しているのかわからない、アタマがどこかわからない、という低いレベルの話です。





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2014年7月26日土曜日

おいらはドラマー♪



昔の話。
ギター、ピアノ、ベースというトリオで定期的にレストランで演奏していたときがあった。


ある晩。
ボサノヴァ曲を演奏しているとコップなどをならす音が聞こえてきた。
まあもともと誰も演奏なんか聴いてないからと思って気にも留めずにいたんだけど、だんだんうるさくなってくる。
ふと顔をあげると目の前のテーブルのおっさんが皿やグラスを並べて、それをドラムセットよろしく箸で叩いているのだ。
はっきりいってうるさい。おいらたちは我慢できるがほかの客は迷惑だろう。
かといってレストランのお客さんにおいらたちが注意できる立場ではない。そこの従業員もそうだろう。
そんなこんなで1ステージやり終えた。ギターをアンプに立てかけるときにその客と目があった。すると、

「あれ?やっぱりわかっちゃった?オレがドラマーだって」

「・・・・・ははは。お上手ですね」

「まあさ、普段は〇〇さんとか△△さんとかとも一緒にやらせてもらったりしてるけどね」

「(知らねーよ。誰だそれ)はあ、そうですか」

「今度紹介してあげようか?」

「いや、結構です(おーい、だれか助けにきてくれー)」




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