Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim
はっはっは、このアルバムほど手が伸びないものも珍しい。すごーく昔に買ってから何回聴いただろうか。1回聴いたことは覚えているが・・・w
「ボサノヴァの歴史」のクライマックスが、ずっとブラジル人ミュージシャンがあこがれていたシナトラがジョビンとボサノヴァアルバムを作るというエピソードだった。その感動的な記述に期待してこれを聴くと、こける。やはりシナトラはシナトラ、ボサノヴァミュージシャンではないのだ。
上述の書籍では、ジョビンが何度も「もっと小さく歌って」と言ったと書いてある。が、アルバムで聴かれる歌声はいつもの堂々としたシナトラw ボサノヴァを悪い意味で題材程度にしかとらえていない。ボサノヴァを歌いたいのではなく、ボサノヴァの曲を歌いたいというだけである。それも英語で。
10曲中なぜかアメリカ生まれのスタンダードが3曲混入しているし、ボサノヴァのラインナップもジョビンの代表曲ばかりで、逆に本人が好きで選んだのではないという気もしてくる。
おいらはどうしてもこのアルバムをボサノヴァ側から評価してしまうのだが、シナトラファンにとってはどう思われているのだろうか。
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